2025 ふぁん9月号
8月に入っても蒸し暑い日が続いていますが皆さんの体調や牛の状態は大丈夫でしょうか。
今年草地更新した畑も牧草の目が出ずに地肌がむき出しになったままの畑を目にしていますが、どのタイミングで巻き返しをするかが非常に難しい状況になっています。業者の人や、関係機関と協議をしっかり行って対応してください。今年の2番草は干ばつの影響で非常に伸びが悪い圃場がみられます。収穫が終わらないと何とも言えませんが、もし足りないようであれば早めに対応してください。
まだ令和7年度のなかほどですが、8年度予算に足しての予算要求の時期になってきました。衆参両院で少数与党となった自公両党だけに要請したり、農水省だけに行ってもあまり良い結果が得られるように思えないのは私だけでしょうか。財務省の力が強すぎるのではないでしょうか。予算は国会議員の方々で決めるものだと思いますが、自分の存在感をアピールする場になっているように見えてならないのです。食料安全保障と声高らか訴えては頂いていますが、何も具体的なことが出てきません。
9月からも分娩頭数が多くなると思いますが分娩前後の事故に気を付けて下さい。
2025 ふぁん8月号
7月の参院選挙が終わり与党の過半数割れの結果となりましたが、始まる前からの予想通りではありますが、農政連で押していた東野秀樹候補が当選してもらえたのでほっとしているところです。衆議院、参議院ともに少数与党としてどのような政権運営になっていくのか、野党もどのような対応をしていくのかという点に注目し、我々としてどのような対応をするのかを決めなければいけませんが、今まで通りの対応はできなくなりました。
今年は6月から7月上旬にかけて非常に暑い日が続きましたが、夜は比較的過ごしやすかったので何とかなりましたが、7月20日前後は夜も気温が下がらず牛には耐えがたい状況だと思います。暑熱対策で今できることをしてください。まだ8月、9月があります。一昨年以上の暑さが予想されますので、繁殖管理にはしっかりと対処していただきたいと思います。
7月18日に行われた和牛共進会において、長岡茂美さん所有のはるこ号、みはる号の母系群の部で最高位賞を受賞されましたので、皆さんへのご報告とお喜びを申し上げます。熱中症に注意して仕事をしてください!
2025 ふぁん7月号
第78回通常総会に当たり一言ご挨拶申し上げます。また、齊藤町長、北海道信連の石井会長をはじめ来賓の皆様におかれましては、時節柄なにかとお忙しい中お時間を割いてご出席を賜りましたことに心より感謝申し上げます。
昨年は年明け早々の能登半島の大地震により、半島北部の町は壊滅的になり、多くの方が被災され犠牲になりました。羽田空港の日航機事故の映像とともに波乱の年を思わせる幕開けとなりましたが、日経平均株価がバブル期を超える4万円代にまでなり、日銀が17年ぶりの金利利上げをしてマイナス金利を解除し、円安が進み160円台までになりました。自動車などの輸出業はうるおい日本経済は上昇したように見えましたが、一般消費者の消費者物価指数は賃上げ分を超え厳しい状況になり、我々酪農家は飼料や収穫機械をはじめとする生産資材を輸入品に頼っているため、生産費を下げることが難しい状況でありました。個体価格も8月以降下落して経営状況は厳しさを増すばかりのなかで、牛乳・乳製品の消費低迷は増産基調のなかで酪農家のマインドを下げてしまうような状況でしたが、スポーツ界ではパリオリンピックでの日本人選手の活躍や、メジャーリーグの大谷選手の活躍は日本中を活気付けてくれ、我々に勇気を与えてくれました。岸田首相が退陣して石破政権が発足して挑んだ衆議院選挙で与党が過半数割れになり、国会運営は今までのように与党の単独判断では運営できなくなり、野党との協議が必要となって、ある面ではまっとうな国会運営なのかもしれません。夏ころから小売りの商品棚からコメが減り、秋の収穫が終わっても量も価格も安定しない令和の米騒動が起きていまだに収束せず、農林水産大臣の交代劇にまで及びましたが、小泉大臣の手腕は未知数です。
農協の運営状況として生乳取扱量は増産基調のなか前年比101.3%の92,383トンとなりましたが生乳取扱金額は令和5年末の乳価値上げの影響で113億円をこえ、価格が安定しない畜産販売金額を含めた総取引額は132億円を超えることができました。財務状況としては出資金は14億円を維持して、資本金は36億円となりました。貯金残高は頃名前の勢いはありませんが158億円となりました。当期末初旬剰余金は124,151,323円を計上することができ、出資配当金として11,947,933円、事業分量配当金として61,634,436円を計上して本総会にご提案することができました。これもひとえに組合員皆様のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。子会社関連会社の状況でありますが、コープはまなかは商品仕入れ高や人件費が高騰する中ではありますが純利益を上げることができました。酪農王国は酪農情勢厳しい折ですが、労働力が厳しい中コスト低減に努め経常利益を確保することができました。若牛の里は赤字決算とはなりましたが、順調に牛が入ってきていますので来年度は黒字化できると思います。就農者研修牧場は純利益はあげることができましたが研修生の確保が問題となっており、就農相談会やウェブを使い研修生の確保に努力します。
本年度事業として、良質乳生産と経営安定の取り組みとして分析コンサルタント室での現地指導を継続強化して、放牧をはじめとした使用管理や時給粗飼料、スラリーの分析を活用して生産コストの見直しや経営ロスの見直しを提案します。担い手対策は浜中町や農業委員会と協力して新規就農支援を継続し、就農希望者の確保に努めます。健全な農村生活を維持するためには心身が健康でなければなりません。健康診断などの敵検診に対して補助を継続して組合員の健康を守ります。持続可能な農業を実現するためには、再生産ができる所得の確保と環境に配慮した農業でなければなりません。草地型酪農を維持することがこの地ので最も適した酪農であり、糞尿問題の解決環境への負荷を減らし、コスト低減への道だと思います。トランプ大統領の言動で世界が右往左往する状況であり、穀物相場や牛肉の関税などアメリカとの交渉次第でどうなるかわかりませんが、組合員の営農と生活を守るために行動する農協であり続けるために役職員一丸となって努力してまいります。最後になりましたが、浜中町をはじめ来賓の皆様のご理解とご協力をいただき感謝するとともにご協力を賜ります事をお願い申し上げまして私の挨拶といたします。本日はよろしくお願い申し上げます。
2025 ふぁん6月号
今年の春は桜の方がこぶしの花よりも先に咲くという例年にない状況でした。今年の気候がどうなっていくのか予想しにくい状況になりそうな気がします。ただ、春先の音頭が低かった割には牧草が分げつしているようで少し安心しているところです。
現在の酪農環境は増産基調に入っていますが、牛乳・乳製品の消費の方は一向に伸びてきません。トランプ関税とトランプ大統領の発言について為替や株価が乱高下して日本経済のみならず世界経済が右往左往しています。これからの日本掲載の状況も物価の動向も専門家ですら読めない状況です。加工乳価6月から上がりますがそのタイミングで小売価格も上がると思いますが、消費が落ち込まない事を願うばかりです。購入飼料費が高止まりしている現状では、粗飼料の質と量のどちらも確保したいところです。
もう少しで牧草の収穫作業が始まりますが、くれぐれも農作業事故に気を付けて作業してください。ちょっとした気のゆるみで事故を招かないようにしてください。
2025 ふぁん5月号
全ての用途別乳価が決定して8月よりプール乳価で6.3円の値上がりとなりました。今年の組勘でいくとあまり影響はないように感じられますが、現在は個体価格もいいですが、昨年のように個体価格が8月に入って急落するようなことが起きたとしたら影響を緩和できるのかなと思います。
冬の凍結が深かった割には張る作業も樹jj超に進んでいると思います。この頃つくづく思うのは、農業に関しての法律や決まりごとが北海道に合っていなことであり、全国一律の決まり事かもしくは本州に合わせた形のもばかりです。農林水産省などに言うと”わかりますけど北海道が例外なんです”という答えしか返ってきません。法律なら全国一律は仕方がないかもしれませんが、その中に省令などで北海道だけでも例外を作ってもらいたいと思います。北海道と本州の農業の形態自体が違うのに同じ土俵に乗せられるのは納得がいかないところです。
農作業が始まっていますがくれぐれも農作業事故に気を付けて作業をしていただきたいと思います。最後に牛乳・乳製品の消費が落ちていますので牛乳をいっぱい飲みましょう!
2025 ふぁん4月号
春先は三寒四温と言って寒さと温かさがしのぎあって徐々に気温が上がっていくものだと思っていましたが、今年の寒暖差は非常に厳しい状態です。仔牛の状況は悪くなっていませんか。仔牛への気配り目配りを心掛けてください。
乳価はプール乳価で5.5円上がりますが、配合飼料をはじめとする生産資材や電気代などの生産費用全般が値上がりしていますので、まだまだ酪農情勢は厳しい状況に変わりはありません。初生雄などをしっかりとお金に換えるようにしていただきたいと思います。
アメリカの大統領がトランプ大統領になってイスラエル情勢やウクライナ情勢が少しずつ動き出しましたが、世界中のだれもが納得できるような結果になれば良いと思います。小国が大国のいうことを聞かなければならないような結果になってしまうと世界秩序がどのように保たれていくのかによって、日本の立ち位置も変わってきます。日本の外交も非常に難しいかじ取りになるのでしょう。トランプ大統領が円安を否定する発言があったとたんに円高へ触れてきました。皆さんがこれを読むときには配合飼料価格が下がっていることを願望します。
2025 ふぁん3月号
2月に入り帳尻を合わせるかのように大雪に見舞われましたが、十勝の方々に比べれば大したことのないレベルで済んだことはありがたかったと思います。牧草畑のことを考えると遅かりし感はありますけれども。
令和7年度乳価がプール乳価で5.5円の値上げを勝ち取りました。値上げの時期は4月1日からではなく、6月1日からとなりましたが、酪農家の士気が上がるものと期待するところです。しかし、濃厚飼料をはじめとする生産資材費は高止まりしたままですから、気を緩めずにコストの見直しや経営ロスの改善に努めていただきたいと思います。
これで個体価格も1年を通して高くなってくれたら言うことはありませんが、そんなに甘くはいかないので、やはり日々の努力が必要です。乳価も上がりましたが、23銭と微々たるものでした。農業予算のなかで補給金のような酪農関連予算を本予算で増やそうとしてもかなり難しい状態です。農業予算が3兆円を超えるようにならなければ、我々が思うような予算にはなりません。国会議員の先生方にはより一層の努力を期待します。
2025 ふぁん2月号
早いもので年が明けて一カ月が経ちました。皆さんが立てた営農計画が計画通りに進んでいると思います。12月までは寒い冬だなあと思っていたのですが、年が明けてからは比較的暖かい日が続いています。
昨年の暮れにようやく加工乳補給金が決まりましたが、23銭と何とも言えない金額で決まりました。がっかりきたという人と、まあ期待していなかったのでこんなもんだろうという人もいると思います。どちらにしても酪農家の生活が果然するような金額ではありませんので、今行われている乳価交渉で少しでも早く妥結をしてしっかりと乳価をあげていただき、希望をもって酪農経営ができるような状況が来ることを望むところです。
令和7年度の予算の中で肉用子牛生産者補給金の補償基準価格で和牛は上がりましたが、乳用種や交雑種に関しては、2年続けての据え置きとなってしまったことは悔やまれるところです。農林水産省も当てにならず、円高の期待も持てない中、知ランプ大統領の行動を注視しながら自分の経営を守るためにコスト削減より先にやらなくてもいいことを減らしましょう。今年を変革の年にしましょう。
2025 ふぁん1月号
新年あけましておめでとうございます。組合員皆様並びにご家族の皆様がご健勝で新年を迎えられたことをお慶び申し上げますとともに、今年こそ皆様の我慢と努力が報われ災害や事件のない一年でありますようにご祈念申し上げます。また、日頃より農協運営に対しましてご理解とご協力をいただきまして心より感謝申し上げます。
さて、昨年は元旦の能登半島地震と羽田空港での日航機と海上保安庁の接触事故による日航機炎上で年が始まり、不安な一年の幕開けとなりました。しかし、パリオリンピックの日本人選手の活躍と、メジャーリーグの大谷翔平選手の活躍は、日本人に大きな感動と勇気を与え、日本中が熱狂。また、日本被団協がノーベル平和賞を取りましたが、ウクライナ情勢やイスラエルの中東情勢は一向に好転することなく過ぎてしまい平和はきそうにもありません。このような状況で円安もお様わず、資料。肥料などの清算資材は高止まりで推移しましたが、平均乳価では一昨年よりも2.5円ほど高くなっているのですが、飼料・肥料以外の値上がりも響いて生産費は上がってしまい、個体価格の低迷と相まって多くの酪農家の英英状態は低迷を続けています。生産抑制から増産へと家事を切った恩恵を全く見出すことができない状況の酪農家も散見される中で、令和6年度の403万トンの全道目標数量には届かない状況ではあるものの、令和7年度の目標数量は403.8万トンとしてバター需要に合わせた増産目標となっています。いまだに引用需要が増えてこない状況で、インバウンド需要として見込めるバター・生クリームを生産していかなければならないので、どうしても脱脂粉乳は生産されることになるので、出口対策は国の支援を受けながら継続していかなければならない状況だと思います。早い段階で脱脂粉乳の消費を拡大するような政策を考えるか、そうでなければ国が責任をもって需給調整をすると酪肉近にでも明記していただきたいと思います。今年は酪肉近の見直しの年であり、酪農家が希望をもって働けるみたいの実現に向かっていけるようなものにしていただきたいと思います。アメリカのトランプ大統領はどのような政策を打ち、政界情勢がどのように変わるのかわかりませんが、少しでも我々にとって良い報告に向かってくれると希望を持ってみていきたいと思います。昨年の経営状態より少しでも向上するように農協とともに我慢と努力をしていただき、しかめっ面ではなくにこやかな顔で年の瀬を迎えられるようにしましょう。
最後になりましたが本年が牛にも人にも過ごしやすく、牧草の収穫作業が順調に進むような気候であり、酪農業に光明が差すことを切に望み、皆様のご多幸とご健勝を祈念申し上げ年頭のあいさつといたします。
2024 ふぁん12月号
めっきり寒くなってきましたが、時折暖かい日もあり温暖化の影響なのかなんとも安定した気温になってこない今年の初冬の状況です。
衆議院選挙が終わり混迷を続けている政界の中で、アメリカ大統領選挙が行われトランプ政権が行われ発足することになり、政権内部のメンバーもトランプ大統領に近い人間ばかりで固め、アメリカファーストで対外的には第一次トランプ政権の時よりも強固姿勢に出てくる可能性が高いと思われます。
就任前からドル高・ユーロ高が進み、円安が加速し酪農経営には誠に厳しい状況となっています。これ以上配合飼料や機械の価格が上がると経営が成り立たなくなってしまいます。来年度の農業予算での補給金・集送乳調整金は上げてもらわなくてはなりませんし、それ以上に乳価が上がらないことにはどうにもなりません。
食料安全保障を現実のものにするためにも国会議員の先生方には、農家が再生可能な所得の確保のため、価格転嫁をしても買ってもらえる日本社会にしていただきたいと心からお願いするところです。