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2022 ふぁん6月号

 5月20日を待たずに桜の花が散ってしまった年は、私の記憶では経験がありません。温暖化の影響なのか、今年の春は早かったように感じます。雨も定期的に降り、牧草の成長も順調に進んでいるように思います。

 昨年の良質粗飼料と放牧が順調なことは、購入飼料が高騰している中で唯一の救いです。飼料・肥料・生産資材等、ほぼすべてのものが高騰する一方で乳価は据え置きとなり、脱粉・バターの在庫を積み増しする中で生産抑制をしなければならない状況では価格転嫁は難しく、乳業メーカー・生産者・国が一丸となって需給改善に取り組むことが重要です。なるべく早く需給改善を実現することが、我々酪農家の経営改善への近道であると考えます。海外では穀物の高騰を受けて乳牛を減らし生産を削減した結果、乳価が高騰しています。一部の脱粉は国内産より高いものもあるようで、輸入脱粉から国内脱粉への置き換えには追い風となることを期待しています。みんなで知恵を出し合いながら、この難局を乗り越えていきましょう。