2025 ふぁん7月号
第78回通常総会に当たり一言ご挨拶申し上げます。また、齊藤町長、北海道信連の石井会長をはじめ来賓の皆様におかれましては、時節柄なにかとお忙しい中お時間を割いてご出席を賜りましたことに心より感謝申し上げます。
昨年は年明け早々の能登半島の大地震により、半島北部の町は壊滅的になり、多くの方が被災され犠牲になりました。羽田空港の日航機事故の映像とともに波乱の年を思わせる幕開けとなりましたが、日経平均株価がバブル期を超える4万円代にまでなり、日銀が17年ぶりの金利利上げをしてマイナス金利を解除し、円安が進み160円台までになりました。自動車などの輸出業はうるおい日本経済は上昇したように見えましたが、一般消費者の消費者物価指数は賃上げ分を超え厳しい状況になり、我々酪農家は飼料や収穫機械をはじめとする生産資材を輸入品に頼っているため、生産費を下げることが難しい状況でありました。個体価格も8月以降下落して経営状況は厳しさを増すばかりのなかで、牛乳・乳製品の消費低迷は増産基調のなかで酪農家のマインドを下げてしまうような状況でしたが、スポーツ界ではパリオリンピックでの日本人選手の活躍や、メジャーリーグの大谷選手の活躍は日本中を活気付けてくれ、我々に勇気を与えてくれました。岸田首相が退陣して石破政権が発足して挑んだ衆議院選挙で与党が過半数割れになり、国会運営は今までのように与党の単独判断では運営できなくなり、野党との協議が必要となって、ある面ではまっとうな国会運営なのかもしれません。夏ころから小売りの商品棚からコメが減り、秋の収穫が終わっても量も価格も安定しない令和の米騒動が起きていまだに収束せず、農林水産大臣の交代劇にまで及びましたが、小泉大臣の手腕は未知数です。
農協の運営状況として生乳取扱量は増産基調のなか前年比101.3%の92,383トンとなりましたが生乳取扱金額は令和5年末の乳価値上げの影響で113億円をこえ、価格が安定しない畜産販売金額を含めた総取引額は132億円を超えることができました。財務状況としては出資金は14億円を維持して、資本金は36億円となりました。貯金残高は頃名前の勢いはありませんが158億円となりました。当期末初旬剰余金は124,151,323円を計上することができ、出資配当金として11,947,933円、事業分量配当金として61,634,436円を計上して本総会にご提案することができました。これもひとえに組合員皆様のご理解とご協力の賜物と感謝申し上げます。子会社関連会社の状況でありますが、コープはまなかは商品仕入れ高や人件費が高騰する中ではありますが純利益を上げることができました。酪農王国は酪農情勢厳しい折ですが、労働力が厳しい中コスト低減に努め経常利益を確保することができました。若牛の里は赤字決算とはなりましたが、順調に牛が入ってきていますので来年度は黒字化できると思います。就農者研修牧場は純利益はあげることができましたが研修生の確保が問題となっており、就農相談会やウェブを使い研修生の確保に努力します。
本年度事業として、良質乳生産と経営安定の取り組みとして分析コンサルタント室での現地指導を継続強化して、放牧をはじめとした使用管理や時給粗飼料、スラリーの分析を活用して生産コストの見直しや経営ロスの見直しを提案します。担い手対策は浜中町や農業委員会と協力して新規就農支援を継続し、就農希望者の確保に努めます。健全な農村生活を維持するためには心身が健康でなければなりません。健康診断などの敵検診に対して補助を継続して組合員の健康を守ります。持続可能な農業を実現するためには、再生産ができる所得の確保と環境に配慮した農業でなければなりません。草地型酪農を維持することがこの地ので最も適した酪農であり、糞尿問題の解決環境への負荷を減らし、コスト低減への道だと思います。トランプ大統領の言動で世界が右往左往する状況であり、穀物相場や牛肉の関税などアメリカとの交渉次第でどうなるかわかりませんが、組合員の営農と生活を守るために行動する農協であり続けるために役職員一丸となって努力してまいります。最後になりましたが、浜中町をはじめ来賓の皆様のご理解とご協力をいただき感謝するとともにご協力を賜ります事をお願い申し上げまして私の挨拶といたします。本日はよろしくお願い申し上げます。