酪農王国 Dairy Kingdom

酪農の維持と地域社会の維持発展へ
全国初の農協出資型「酪農生産法人設立」

生産基盤維持とともに雇用創出、地域経済の活性化を期待。酪農に関わる地元企業を中心に出資を呼びかけ農協としては全国初、農協出資型酪農生産法人を平成21年に設立。

約390ヘクタールの大規模牧場事業

農業の担い手育成・企業が参入しやすいシステムを構築

平成21年7月に、JAや建設業等を含む10社が出資して「(株)酪農王国」を設立。牛乳の生産販売、乳牛販売、肉牛の飼育販売を行う。また、農業の担い手育成にも取り組み、建設業等の異業種の企業に酪農の経営手法を伝え、将来的には、引き受け手のない離農跡地を賃貸又は買い取ってもらい、新法人の牧場として「のれん分け」を行います。
企業が酪農業に参入しやすいシステムを構築し、法人経営の農場設立を促進するのが目的です。農協所有の育成牧場姉別団地跡地(約390ヘクタール)を活用、平成26年までに、経産牛360頭、育成牛280頭、生産規模は2,800トンの生乳生産及び売上高271百万円を目指しております。浜中町内の酪農戸数は、現在191戸となり、今後も多くの離農が予想されています。「(株)酪農王国」の酪農参入システムによって、法人経営の人材育成等により法人参入支援を行い、町内の15,000ヘクタールの農地を最大限に活用し、食料生産を行い浜中町の農村社会を維持発展させていきたいです。

新分野進出の背景・きっかけ

平成3年から研修牧場を設け、新規就農者を定期的に迎え入れ、担い手の育成を行ってきましたが、酪農家の減少に追いつかないのが現状でした。一方、酪農業の周囲には農業団体だけではなく、牛乳や家畜を運送する運送業者や、コントラ や除雪を行う建設業者等、地域の異業種の人々が存在し支えられています。しかし、後継者問題や高齢化により酪農業が衰退してしまうと、酪農に関わっていた異業種にも大きな影響を及ぼし、地域全体の衰弱に繋がってしまうでしょう。このような背景で、地域全体で生き残るために、建設業等の異業種の人々と連携して、農業経営に乗り出すこととなりました。

課題・障害とそれを克服した方法・取り組み

これまで企業の農業参入は、農地法の下で制限されてきました。しかし、平成21年6月の改正農地法により、企業要件や出資比率の上限緩和により、法人設立が容易になりました。また「農協が企業経営することについて、長期的に経営を継続できるのか」といった組合員からの声には、総会等を通じて事業計画を説明し理解を得ることができました。

  • 経営資源の活用
    農協所有の育成牧場姉別団地跡地(約390ヘクタール)を活用
  • 新分野進出の体制
    平成21年7月に「(株)酪農王国」を設立。資本金50,000千円将来的には、企業とJAからの出向者及び新規採用者を数名採用して、10名程度を雇用する予定
  • 国・道・市町村等の支援制度の活用 ・日本政策金融公庫の融資(L資金)により主な資金調達を行う
  • 成果と今後の展望 ・酪農場としての稼働は平成22年11月を予定

公共事業が減少し建設関係をはじめとし地域経済に大きな影響を与えている中で農業の担い手不足による食料生産の維持が課題となっています。今後は酪農家のみに拘わらず、地域全体でその役割を担って行く方策が確立されました。

株式会社 酪農王国

代表者:代表取締役 髙岡 透
所在地:厚岸郡浜中町茶内栄61番地
電話:0153-65-2141/FAX:0153-65-2236
資本金:50,000千円
従業員:9名
事業内容:生乳生産及び販売、乳用牛及び肉用牛の飼育販売、農業の担い手養成及び確保ほか